!!!操作対象と強調するリモコンシステムについて、寺田研矢嶋が発表いたします。 !!!背景・目的 情報家電と呼ばれるネットワークに対応し、ソフトウェア化された家電が出現しており、このような機器はネットワーク経由での機能のアップデートが可能になっています。 機器のアップデートに従い、リモコンもアップデートする必要がある。 携帯電話や、PDAの機能が高度化しており、このようなアップデート可能なシステムを構築可能である そこで、これらの端末を情報家電のリモコンに用いたシステムを考えた !!!ムービー 1.今回は操作対象機器、PDAの代替としてPCを用いました。右下のPCがリモコン、おくのノートパソコンとその隣のディスプレイが情報家電の変わりとなります。 今回の実装では電源のオンオフのみを行うアプリケーションを構築しました。 ディスプレイの画面が黒の状態がオフ、白になるとオンを意味します。 2.まず、赤外線を使って操作対象機器を選択します。 3.対象機器が選択され、機器を操作するためのアプレットがダウンロードされました。 4.今、ONボタンを押し、機器の電源を入れました。 5.今、OFFにしました。 6.このように、実際の通信には無線LANを用いているため、赤外線の発光部を機器に向けておく必要はありません。 スライドに戻ります !!!着目点 操作対象の指示には赤外線を使います。赤外線は指向性を持つため端末を機器に向けるという手法で選択することが可能です。 実際の操作情報やアプレットのダウンロードには無線LANのような家庭内LANを使うことにより、複雑なサイズの大きいアプレットを受信可能になります。 携帯電話やPDAをを使うことにより、開発が容易になります。また、汎用的な機器のため普及しやすいという利点があります。 赤外線を用いるもうひとつのメリットとして室内でのみ通信可能になるということがあります。これにより、遠隔地で利用する際の認証情報の交換に用いることが出来ます。 !!!概要・構成図 本システムは図のような構成になっています 端末、操作対象機器、アプレットダウンロードサーバから構成されます まず端末から操作対象機器に対し端末情報を赤外線で送信します。この部分はirftpという既存のコマンドを利用しています。 次に操作対象機器から受信した機器情報をもとにアプレットをダウンロードします ダウンロードされたアプレットを使い、操作対象機器に指示を与えます !!!実装 本システムはC#を用いて実装されています。これはC言語などと比較した場合に開発効率が高いという利点があります。 赤外線には、Windows 標準コマンドである irftp を用いました。 アプレットのダウンロードにはHTTPを使用しています。アプレットダウンロードサーバには既存のウェブサーバを使用しています。 !!!実験と考察 先ほどのムービーで紹介した環境で、実験を行いました。 認識性能とは、実際に機器を認識し操作できるかを評価しました。その結果、特に問題なく操作できることを確認しました。 認識距離は、10cm、50cm、1m、2mと端末と機器間の距離を変え認識できるかを評価しました。その結果1mまで認識できることを確認しました。しかし、1mという距離は6畳間の対角線の距離 約 5m に達していないため不十分と評価します。しかしこの点に関しては赤外線の出力など機器依存な面があり、機器を変える事により結果改善されると思われます。 認識時間とは、検索ボタンを押してからアプレットが表示されるまでの時間です。この時間を短くするために、赤外線により認識が完了した時点でユーザにどの機器を認識したかがわかるような機構が必要であると思われます。 反応速度とは、ON/OFFボタンを押してから実際に機器に伝わるまでの時間です。0.1〜1秒程度とあまり問題はありませんが、もっと早くする余地はあると考えられます。 !!!今後の課題 今後の課題としては画面に表示してあるような項目があります。 !!!終了 ご清聴ありがとうございました。